「和風デザインの依頼が来たけど、素材がない!」
「フリー素材を探すのに疲れた…」
イラレあるあるですよね。
今回は和柄の中でも特に縁起が良いとされる
『七宝柄』をイラレでゼロから自作する方法を解説します。
今回もイラストレーター初心者さんでも迷わず
簡単な機能を使ってプロ級の美しい七宝柄を作る方法を解説します。
- 長方形ツール
- ライブシェイプ(角丸の調整に使用)
- 回転ツール(コピー機能と組み合わせる)
- 拡大・縮小ツール
七宝柄の基本タイルをゼロから作成する手順
七宝柄は、円が無限に連鎖する特徴的な和柄です。
今回は、長方形の角を調整し
それを正確に回転コピーするというシンプルな手順 を組み合わせることで
複雑に見える基本形を短時間で作り上げます。
正確な移動や回転操作は
イラレを使ったクリエイティブで必須となるテクニックです。
タイトル回転コピーで瞬殺!七宝柄の作り方

Illustratorを起動し、任意のサイズのアートボードを作成します。
長方形ツールを選択します。
アートボードの左上端をクリックし
幅 250px × 高さ 250px の正方形(長方形)を作成します。

作成した正方形を選択した状態で
(オブジェクトはライブシェイプの状態です)
左上と右下の角丸コーナーの点を
(コーナーウィジェット)
ドラッグする。
※コーナーウィジェットをそれぞれ選択するには
1つ選択した後に
Shiftを押しながらもう1つをドラッグしてください。

コーナーウィジェットをドラッグして
図のように最大に丸めた状態にします。
※ライブシェイプとは
長方形ツールなどで描画したオブジェクトのことで
ウィジェットと呼ばれる操作点を使って
サイズや角の形状を直感的に変形できます。

作成した基本図形を
正確な角度で複製・配置します。
これが七宝柄の核となる操作です。
角を調整した図形を選択した状態で、回転ツールに切り替えます。
この図形の左上の角(端点)Altキーを押しながらクリックし
回転の基準点を設定します。
(基準点=回転の中心)

「回転」ダイアログが表示されたら
角度に「90度」と入力し
「コピー」をクリックします。

この操作(90度回転コピー)を繰り返すため
キーボードで
Ctrl + D を 2回繰り返し押します。
中央に菱形のような空きができる
七宝柄の基本タイルが完成します。

完成した七宝柄の図形全体を選択します。
拡大・縮小ツールを使って
任意のサイズ(例:10%)に縮小します。
※拡大・縮小の設定ダイアログでは
「線幅と効果も拡大・縮小」に
チェックを入れておくと
線幅もサイズに合わせて変更されます。

縮小した図形を選択した状態で
メニューバーの
[オブジェクト] → [パターン] → [作成]
を選択するか
図形をスウォッチパネル内へドラッグ&ドロップします。
これでスウォッチパネルに
七宝柄のパターンが登録され
パターン作成が完了です。

スウォッチパネル内の
七宝柄のサムネイルをダブルクリックすると
「パターンオプション」が開きます。
「パターンオプション」内で
幅や高さの値を変更することで
七宝柄の隙間(タイルの間隔)を好みに合わせて調整できます。

また、オブジェクトの再配色機能を使えば
パターン内の色を簡単に変更することも可能です。
線を追加するだけでも、印象の違った柄にできます。
オブジェクトの再配色は
メニューバーの
[編集] → [カラーを編集] → [オブジェクトを再配色]
で機能を使うことが出来ます。
七宝柄画像配布
今回作成した七宝柄を配布いたします。
記事を読んでくださった方は自由にお使いくださいませ。
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