
「先輩〜、なんかこの報告書、日付がバラバラで見にくいって言われたんすけど…」



「それ、“伝わらない資料”の典型。フォーマットって、内容以上に第一印象を決めるんだよ」



「え、そんなに?」



「TEXT関数、知らないでしょ?これ使えば日付も数値も“一発で整形”。プロ感出せるよ」



「そんな魔法みたいな関数あるんすか…!」
報告資料の完成度は「見た目」で8割決まる──といっても過言じゃありません。日付が揃ってない、金額にカンマがない、単位がバラバラ…。そんな“初心者っぽい資料”を卒業するには、TEXT関数が最強の味方です。この記事では、新人でも今日から使えるフォーマット術を、会話とともに楽しく学びます!


- TEXT関数の基本と書き方
- 日付や曜日を好きなフォーマットで表示する方法
- カンマや単位を付けて見やすくする数値フォーマット術
- 「あるある」失敗談とTIPSで理解が深まる
日付フォーマットで“伝わる資料”に変身
日付を統一するだけで、報告資料の印象は格段に良くなります。
TEXT関数を使えば、「2025年5月31日(土)」のような表示も一発で作れます。
日本語対応で見やすく整えれば、読み手にやさしい資料に!
見やすい日付表示の整え方
日付の表記が「2025/5/31」や「5-31」などバラバラだと混乱のもと。TEXT関数で「〇年〇月〇日(曜)」と統一すれば、資料の完成度がアップします。


- セルに
=TEXT(A1,"yyyy年m月d日")
を入力 - 曜日付きなら
=TEXT(A1,"yyyy年m月d日 (aaa)")
- スラッシュ表記なら
=TEXT(A1,"yyyy/mm/dd")
- 月のみ抽出なら
=TEXT(A1,"m月")
曜日や月だけを取り出すテクニック
月次資料では「5月分」「(金)」だけ出すことも。
TEXT関数を応用して、必要な情報だけ抜き出すと見やすい。


=TEXT(A1,"mmmm")
(英語で“May”)=TEXT(A1,"aaa")
(日本語の曜日)=TEXT(A1,"[$-ja]mmmm")
(日本語で“5月”)



「えっ、“5月”って出したいだけなんですけど、関数でできるんですか!?」



「それ、TEXT関数の十八番。
セルの表示形式じゃなくて、関数で“文字列”として表示できるのが強み。」



「曜日も?これ、シフト表とかに神じゃないっすか!」



「文字列になってるので、ソートできないこともあるよ。並べ替えたいなら元の日付も残しておこう!」
数値にカンマ・単位・通貨を!一気にプロ感アップ
売上や件数、パーセンテージは「見せ方」で印象が変わります。TEXT関数を使えば、数値を“魅せる数字”に変換可能!
3桁カンマや円表示で見やすく
大きな数字ほど、3桁ごとのカンマ区切りで読みやすく。
さらに「円」や「個」などの単位を加えるだけで、報告資料に説得力が出ます。


=TEXT(B2,"#,##0")
(カンマ区切り)=TEXT(B2,"#,##0円")
(円マーク追加)=TEXT(B2,"#,##0個")
(個数)=TEXT(B2,"0.0%")
(パーセンテージ)
通貨記号や桁数を調整して世界対応も
「$」「€」などの記号や、少数第2位まで表示する場合などもTEXT関数で自由自在。
=TEXT(B2,"$#,##0.00")
(ドルで小数点付き)=TEXT(B2,"0.00")
(小数第2位まで)=TEXT(B2,"0円")
(0も“0円”で表示)



「え、円マークつけるのに、セル書式変えなくていいんですか?」



「そう、TEXT関数で“表示だけ変える”って発想がポイントだよ。」



「数字の“見せ方”って、案外大事なんすね……」



「計算には使えない文字列になるので、元の数値は別セルに残しておくと◎!」
TEXT関数は、資料を“読ませる”ための隠れた名サポーター。
日付の統一、曜日表示、数値のカンマや単位追加など、使いこなすだけで資料のプロ感が激増します。
初心者でも使える構文ばかりなので、まずは「=TEXT()」から試してみましょう。
読みやすさ=伝わりやすさ。
これができれば、あなたの報告資料が一歩先へ進みます。
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