【エクセル超初心者向け】Excelの使い方⑤ ファイルの保存形式と名前の付け方のコツ

Excelで作業したファイル、どんな名前で保存していますか?

「Book1.xlsx」のまま提出して怒られた…そんな苦い思い出、私にもあります。
社会人になって最初に注意されたのが「保存の仕方」。意外と見落とされがちですが、ファイル名や保存形式の工夫で、仕事の効率やミス防止につながるんです。

本記事では、パソコン初心者でもすぐに実践できるExcelの保存の基本を、例と一緒にわかりやすく解説します!

この記事で分かること
  • Excelファイルの主な保存形式の違い
  • よくあるファイル名のNG例と改善法
  • 社内で好まれる命名ルールとは?
  • 保存時の自動バックアップ設定の方法
  • クラウドとローカル保存、どっちが安心?

目次

保存形式の違いを知ろう

Excel形式とCSV形式の使い分け

保存形式が多すぎる!?Excelファイル形式の使い分けガイド

よく使う定番の保存形式

.xlsx

一番よく使う標準形式。グラフ・関数・条件付き書式などがすべて保存されます。通常はこれでOK!

.xls(Excel 97-2004 ブック)

古いExcelとの互換性が必要なときに使います。関数などが古い形式になるので注意。基本は使わなくてOK。

.xlsm(マクロ有効ブック)

マクロ(自動処理)が含まれているファイルはこちら。.xlsxだとマクロが消えるので必ず.xlsmで保存!

データだけ渡したいときに便利な形式

.csv(カンマ区切り)

テキスト情報だけをカンマで区切って保存。他のシステムへの取り込みやデータベース用に使われます。書式や数式は消えるので注意。

.txt(タブ区切りテキスト)

CSVと同じような用途ですが、カンマではなくタブで区切られる形式。データの列数が多いときに見やすいです。

.xml(Excel 2004 XML スプレッドシート)

システム間でのやりとりや、構造化されたデータ保存に。初心者が使う機会は少なめ。

テンプレートや共有資料向け形式

.xltx(Excelテンプレート)

テンプレート用の保存形式。社内でフォーマットを共有したいときに便利。開くたびに新しいファイルが作られます。

.xltm(マクロ有効テンプレート)

マクロ入りのテンプレート。社内で業務ツールを配るときなどに使います。

.pdf

資料を印刷や配布用に保存したいときに最適。レイアウトが崩れず、編集もできないので安心。

高度な場面で使う少しマニアックな形式

正直使ったっことはありません。今回調べてみて使い道を知りました。

.xlsb(バイナリ ブック)

データ量が多いときに高速で開くための形式。100万件超のデータ処理などで活躍。普通の事務作業では不要。

.ods(OpenDocument スプレッドシート)

LibreOfficeなど、オープンソースソフトとの互換性あり。Excel以外で開く必要があるとき用。

.mht(単一ファイルWebページ)・.htm

Webで開ける形式。見栄え重視の資料をHTMLで共有したい場合に。かなりレアケース。

保存形式まとめ
形式 拡張子 特徴 おすすめの用途
標準ブック .xlsx グラフや数式などを完全保存 日常業務、資料作成の基本形式
マクロ有効ブック .xlsm マクロが使える 自動化ツールや帳票作成に
バイナリブック .xlsb 大容量でも高速 大量データ処理向け
CSV(カンマ区切り) .csv テキストだけ保存、書式なし 他システムとの連携に
タブ区切りテキスト .txt テキストでタブ区切り シンプルなデータ移行用
テンプレート .xltx 繰り返し使える雛形 フォーマットの社内共有に
マクロ有効テンプレート .xltm マクロ付きテンプレート 業務用ツールの配布など
PDF .pdf 編集不可、印刷レイアウト固定 提出・配布・保管に最適
OpenDocument .ods LibreOffice互換 オープン環境で共有したい時

保存前のひと工夫でミスを防ぐ

最終確認の「ファイル名チェック」

新人の頃、ファイル名を適当に「売上.xlsx」のような名称でつけて、後になって「どこに保存したっけ?」「同じようなデータがいくつもある?」と無駄な時間を…。その時、出来る上司のファイルを見ると「名前だけで中身が分かる」ことの大事さを知りました。

いろんなソフト、いろんなファイルに触れてきましたが、今では身内や取引先とも接する中で、仕事が出来る人はファイル名ひとつに気を配り、名前を付けているんだなと思っています。

「ファイル名は読み手へのメッセージ」
提出前には「この名前だけで中身が分かるか?」を声に出して確認するクセをつけましょう。

ファイル名の付け方にセンスを

NG例:「新しいファイル(2).xlsx」「無題」「テスト」

ありがちだけど危険。後で開いたとき、「これ何だっけ?」となる代表例です。
特に複数人で作業している場合、混乱の元に。

オススメ①:日付+内容で整理整頓

例:「2025_0422_週次会議議事録.xlsx」「2025_0422_経費一覧.xlsx」
「いつ・何のファイルか」が分かる命名。フォルダでソートもしやすく、後から探すときに超便利!

オススメ②:内容+バージョンで進捗管理

例:「製品カタログ_v3.xlsx」「見積書_A社_v1.1.xlsx」
何度も修正が入るファイルに便利。上書きでミスる心配もなし。提出前は「最終版」ではなく「v3.2」などの数字で明記が◎。

オススメ③:部署名・担当者名で明確に

例:「営業部_2025年Q1_売上報告_田中.xlsx」
複数人でファイルを扱う職場なら、誰が作ったかすぐわかるだけで、確認作業のスピードが変わります。

オススメ④:用途を明記して迷子防止

例:「社外提出用_契約書案.xlsx」「会議資料_社内共有用.xlsx」
「誰向けのファイルか」を名前に含めると、誤送信や見当違いな資料提出を避けられます。

ファイルプロパティも活用しよう

ファイルを右クリックして「プロパティ」→「詳細」を開くと、作成者やコメントなどを追加できます。(Macだと右クリック→情報を見るで開いたらタグやコメント欄にメモを追加することができます。)


チームでの作業では「誰が作ったか分からない」「ドラフトなの?確定版なの?」という混乱がよく起こります。

コメント欄に「会議用草案」「○○さんに確認中」など入れておくと、誤送信や上書き事故も予防できます。

半角英数字+用途名で混乱防止

日本語のファイル名は、クラウドや共有サーバーで文字化けすることもあります。
「社外提出用」などのファイルが「%E5%A4%96…」と化けてしまい、拡張子までが文字化けになっていると相手が開けない…なんてトラブルも。
特にチームで共有する際は、半角英数字+明確な用途名でファイル名を整えると、誰が見ても安心です。

フォルダ構成と一貫性をもたせる

ファイル名とフォルダ名がバラバラだと、「どこに保存したか分からない…」となりがち。
たとえば、「/2025年資料/04月分/営業部/」に「2025_04_営業報告.xlsx」と保存されていれば、探す時間もグッと減ります。

上司からの「○月の資料ちょうだい」に即対応できるのは、地味に評価されるポイントです。


ローカル保存?クラウド保存?

パソコン本体に保存するリスク

ローカル保存はPCが壊れたら一発アウト。バックアップ必須です。

OneDriveやGoogleドライブを活用

クラウドなら自動バックアップもあり、他のデバイスからもアクセス可能。チーム作業や外出先でも便利!

【まとめ】
Excelの保存方法は、単なる操作の話ではありません。「分かりやすく、ミスを防ぎ、共有しやすく」する工夫で、仕事の信頼度が一気にアップします。保存のたびに「ちょっと考える」クセをつけると、あなたのファイルがもっと“できる資料”になりますよ!

まとめ

Excelの保存って、地味だけど仕事の質に直結する大事なポイントです。
新人時代の私は「とりあえず保存」「とりあえず名前をつける」で何度も失敗してきました。どのファイルが最新か分からなくなったり、提出直前に上書きしてしまったり…。でも、そんなときに救ってくれたのは、“できる先輩”たちのファイルでした。

彼らのファイルは「名前だけで中身が分かる」「開かなくても誰が作ったか分かる」「チームで混乱が起きない」。つまり、保存=信頼のデザインだったんです。

この記事で紹介した保存形式の違いや、ファイル名の付け方、共有前の一工夫は、どれも簡単なことばかり。でも、それを「毎回きちんとやる」ことが、ミスを防ぎ、チームに信頼され、結果として自分の仕事をスムーズにしてくれます。

次に保存するとき、ちょっとだけこのページのことを思い出してもらえたら嬉しいです。

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