【エクセル初心者脱出!】データ集計を効率化する関数を徹底解説!SUM関数とSUMPRODUCT関数の違いは?

「Excelの基本的な操作にはだいぶ慣れてきたけど、データ集計になると、なんだかいつも同じやり方で、もっと効率よくできないかな…?」 「合計といえばSUM関数!…だけど、それ以外の便利な関数はあまり知らないかも…」 「請求書や売上レポートを作るたびに、単価×数量を計算する作業列を作って、最後にそれを合計…この手間、なんとかならないの?」

会社でエクセルに慣れてくると、こんな風に感じることがあると思います。

こんな時はエクセル初心者から一歩ステップアップする絶好のタイミングかもしれません!今回はSUM関数とSUM PRODUCT関数について解説していきますので、是非最後まで見てくださいね。

SUM関数とは?

まずは、おなじみのSUM関数から見ていきましょう。

SUM関数は、指定した範囲に含まれる数値の合計を計算する、最も基本的な関数です。

構文: =SUM(数値1, [数値2], …)

カッコの中(引数)には、合計したい数値、セル番地、またはセル範囲を指定します。カンマで区切れば、複数のセルや範囲を一度に指定することも可能です。

使い方

連続したセルの合計

各支店の売上データのD3セルからD28セルまでを合計する場合、合計を表示したいセルに =SUM(D3:D28) と入力します。

離れたセルの合計

例えば、新橋支店、千葉支店、大宮支店、甲府支店、佐久支店、長野支店と新潟支店の範囲をまとめて合計したい場合は、=SUM(D3,D10,D16,D25:D28)のように入力します。

便利な「オートSUM」機能

リボンの「ホーム」タブにある「Σ (オートSUM)」ボタンを使うと、Excelが自動で合計範囲を推測してSUM関数を入力してくれます。合計を出したいセルのすぐ下などを選択してクリックするだけなので、非常に便利です! (Alt + Shift + = のショートカットキーも覚えておくとさらに効率UP!)

SUMPRODUCT関数とは?

次に、SUMPRODUCT関数を見ていきましょう。この関数を知っていると、作業が格段に楽になる場面があります。SUMPRODUCT関数は、複数の範囲(配列)を指定し、それぞれの範囲で対応する要素同士を掛け算し、さらにその掛け算の結果をすべて合計してくれる関数です。「積 (PRODUCT) の合計 (SUM)」を計算する、という意味ですね。

構文: =SUMPRODUCT(配列1, [配列2], [配列3], …)

カッコの中には、掛け合わせたい数値が入力されたセル範囲(配列)を、カンマで区切って指定します。各配列の要素数(セルの数)は同じである必要があります。

使い方

一番よく使われるのが、「単価 × 数量」の合計金額を計算するようなケースです。

以下の表で、各商品の売上金額(単価×数量)の総合計を計算してみましょう。

上記の表であれば、通常はF列などに作業列を作って =D3*E3, =D4*E4, … と各行の小計を計算し、最後にF列をSUM関数で合計しますよね。

しかし、SUMPRODUCT関数を使えば、作業列は不要です! 合計金額を表示したいセルに、以下のように入力します。

=SUMPRODUCT(D3:D28, E3:E28)

この数式だけで、Excelは内部的に (D3 * E3) + (D4 * E4) +….+ (D28 * E28) という計算を実行し、総合計金額をポンっと表示してくれます。

SUMとSUMPRODUCTの使い分け

この二つの関数をどのように使い分ければ良いのでしょうか?ポイントは「何を計算したいか」です。

  • SUM関数を使う場面
    • 単純に数値リストの合計を知りたいとき。
    • (例:売上リストの総売上、経費の総額、テストの合計点)
  • SUMPRODUCT関数を使う場面
    • 各要素の掛け算の結果を合計したいとき。
    • (例:単価×数量の合計金額、評価点×単位数の合計、アンケート項目ごとの(回答値×重み)の合計)
    • 作業列を作りたくないとき。
まとめ

今回は、Excelの基本的な合計関数SUMと、掛け算の合計を一発で計算できる便利なSUMPRODUCT関数について解説しました。

  • SUM: シンプルな合計はお任せ!
  • SUMPRODUCT: 掛け算の合計ならコレ!作業列いらずでスマートに!

この二つの関数を正しく理解し、場面に応じて使い分けることで、あなたのExcelでのデータ集計作業は、より速く、より効率的になるはずです。

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