Excelで見やすく整理された「表」を作りたいけど、どこから始めたらいいのか分からない…。そんな初心者の方に向けて、この記事ではExcelの「表として書式設定」機能を使った基本的な表の作り方をわかりやすく解説します。表の作成は、ただ罫線を引くだけでなく、集計や並び替えといった便利な操作を簡単にするための第一歩です。実際の画面操作に沿って、誰でも今日から実践できるステップで紹介しているので、Excelに自信がない方も安心して読み進めてください。
- Excelの「表として書式設定」機能の基本操作
- 行や列を見やすく整える書式のコツ
- 表を使った合計・平均などの集計方法
- 自動で見出しを固定する便利な設定方法
- 実務や日常に役立つ表の活用アイデア
エクセルの表を作成してみよう
エクセルの「表」機能を使用すると、選択したデータ範囲を表形式にフォーマットし、フィルターやソート、スタイル変更が自動で行えるようになります。これにより、データの操作がシンプルになり、視覚的にも見やすく整理された状態でデータを扱うことができます。
エクセルで「表」を作る手順
セルに項目名とデータを入力

まずは表にしたい内容をExcelのセルに入力していきます。見出し行(例:日付、品目、金額など)は必ず1行目に入れ、下の行にデータを入力します。入力ミスがないか、列の意味が明確になっているかを確認しましょう。
今回は、例として商品名、価格、数量を見出しとしています。

まず、表にしたいデータを入力します。次に、データの範囲を選択します。具体的には、列見出し(タイトル行)と、その下にあるデータ全体をマウスでドラッグして選択します。
このように、商品名、価格、数量といったデータ範囲全体を選びます。
ホームタブから簡単に表に変換

- [ホーム] タブをクリック
- 「表として書式設定」のアイコンをクリック
- 好みの表のスタイルを選択
選択すると、「表に見出しが含まれていますか?」という確認メッセージが表示されます。データに見出し(タイトル行)が含まれている場合は、「表に見出しがある」にチェックを入れてください。
「表のデザイン」タブを活用

表が作成されると、エクセルは自動的に選択したスタイルで表を表示します。ここでさらにスタイルを変更したり、カスタマイズしたりすることもできます。

行の色分け
表の各行が交互に色付けされ、視覚的にデータが見やすくなります。

フィルター機能
列の見出しにフィルターボタンが追加され、簡単にデータをソートしたり、特定の条件でフィルタリングできます。

自動集計
表を選択した状態で「表のデザイン」タブから「集計行」にチェックを入れると、最下行に自動で集計行が追加されます。金額の列なら「合計」、日数の列なら「平均」なども簡単に設定可能です。数式を知らなくても自動で計算されるのが便利です。
「表」機能の便利な使い方
自動的に範囲が拡張される
「表」として設定されたデータに新しい行や列を追加すると、表が自動的にその範囲を拡張してくれます。手動で範囲を更新する手間が省けるため、データの追加が楽になります。

「表」として設定されたデータに新しい行や列を追加すると、表が自動的にその範囲を拡張してくれます。手動で範囲を更新する手間が省けるため、データの追加が楽になります。
図を見てください。
例として、みかんを記入するとその行が自動で拡張されたのが分かると思います。
「表」をさらに活用するためのポイント
名前付き範囲の自動化
「表」として設定すると、その表が自動的に「名前付き範囲」として登録されます。これにより、数式内で表全体や特定の列を参照する際に、範囲指定の手間が省けます。

「表」として設定すると、その表が自動的に「名前付き範囲」として登録されます。これにより、数式内で表全体や特定の列を参照する際に、範囲指定の手間が省けます。
表に名前をつけることもできるので

=SUM(果物[価格])
このように、列「価格」全体を参照して合計を計算できます。
実務でよくある表の使い方
活用シーン別の表の具体例
用途 | 使用例 |
---|---|
家計簿 | 支出ごとの月別一覧、合計列あり |
シフト表 | 日付×スタッフの勤務状況、色分け付き |
在庫表 | 商品名・在庫数・入荷日などの管理用 |
Excelで見やすい表を作るためには、ただ見た目を整えるだけでなく、機能を活用することが大切です。「表として書式設定」を使えば、初心者でも簡単に見やすく整った表を作成できますし、集計やスクロール時の見出し固定など便利な機能も備わっています。日々の家計管理から業務データの整理まで、幅広い場面で活用できるので、まずはこの記事を参考に自分でも試してみましょう。

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